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『昔はできたけど…』その声から始まる奈良市のまちづくり

秋の葉とてるてる坊主の写真(奈良市の暮らしと季節のイメージ



市民の皆様とお話ししていると、ときどき「昔はできたけど…」という声を耳にします。

庭の剪定、買い物、ゴミ出しなど年齢を重ねた事で感じる“小さな困りごと”が、
気づかれないまま日常に溶け込んでいます。

一方で、子育て世代の足元には「預けたいときに預けられない」「働きながら育てることの難しさ」が、少しずつ広がっています。

この二つの声にも、”まちの中で静かに広がる変化”を感じながら、私は市民の皆様に向き合っています。

支援制度の整備だけでは解決しきれない、地域の“つながり”の部分にこそ、次の一歩の鍵があると考えるからです。

1. 声を拾うことから始まる

新聞や雑誌・インターネットを調べるだけでは見えてこない声が、まだまだ、まちの隅々にあります。
「一人ではゴミ出しが大変だ」ゴミ置き場まで歩くのが大変、この小さな声が、支え合いの構図を教えてくれます。

2. 支え合いを「仕組みに」する

地域の皆さんが互いに助けあえるよう、小さな仕組みをつくる。
「代わりに出してもらえる」「声をかけやすい」ご近所の方から、どう日常化するかがテーマです。

3. 子育てと暮らしは繋がっている

「働く」「育てる」「暮らす」など核家族では、安心できる子育て環境はつくれません。
奈良市で聞こえてくる「二人目以降が預けられない」「職場復帰のタイミングが合わない」現実の子育ての難しさ、それは制度と暮らしがズレている証拠です。

4. 私たちの未来を支える「当たり前」にする

特別ではない「当たり前」の暮らしが、まちのベースになること。
高齢になっても、子育てしても、地域に安心があってつながる地域づくり

その姿を実現するために、これからも地域と行政のあいだに立ち、市民の声を届け続けます。


しなと 幸一(奈良市議会議員)

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