
地域の困りごとを支え合う仕組みづくり
地域では、年齢を重ねることで、これまでできていたことが難しくなり、
日常生活の中で「ちょっとした困りごと」を抱える方が増えています。
これまで取り組んできた移動支援事業を通じて、「ゴミ出しが大変になった」「庭の手入れができない」
「少しの買い物が億劫している」など、さまざまな声が寄せられました。
こうした地域の声を受け止め、地域の皆さんが互いに助け合える支援の仕組みづくりに取り組んでいます。
困りごとを一人で抱え込まず、地域全体で支え合うことで、
誰もが安心して心豊かに暮らせるまちを目指します。
ごみ出し困難者を支えあう仕組みづくり
近年、高齢化が進む中で「ごみをステーションまで持って行けない」「重くて一人では出せない」
といった声が増えています。
このような「ごみ出し困難者」の課題は、生活の不便利だけでなく、孤立や将来的な問題にもつながりかねません。
奈良市では、令和2年度から令和5年度にかけて関係部署が協働を重ねてきましたが、
地域の実情にあった具体的な解決策の実現を求める声がいまも多く寄せられています。
私の地域では、移動支援事業の活動を通じて、
「ごみ出しが大変」「代わりに出してもらえたら助かる」といった切実な声を多く伺いました。
こうした声をもとに、地域で支えあえるような仕組みづくりに取り組んでいます。
一人で抱え込まず、地域全体で支えあうことで、誰もが安心して暮らせるまちを目指していきます。
こども子育て
1)現状認識
奈良市では、幼稚園と保育所の再編・こども園化を進めることで、待機児童の解消に取り組んでいます。
2)市の取り組み
奈良市は「子育てしやすいまち」を目指して、施設の整備や人材確保などを進めています。
しかし、その一方で課題も残っています。
「一人目は預けられたけれど、二人目以降の入園が難しい」「職場復帰のタイミングが合わず、
仕事を続けられない」といった声を多く聞きます。
制度上は待機児童が“ゼロ”になっても、実際には“預けたいときに預けられない“という状況が続いています。
1:二人目・三人目の預け入れ支援の強化
同一家庭でのきょうだい優先枠の確保や、柔軟な入園調整を市が積極適期に行う。
2:働く親の多様なニーズに対応した保育時間や一時預かりの拡充
特に非正規やパート勤務の方でも利用しやすい仕組みづくりを。
3:子育て家庭の相談体制の充実
保育・就労・家庭支援を一体的にサポートする「子育て総合窓口」を強化。
4:地域ぐるみの子育て支援
行政や地域の子育てサークル・ボランティアとの連携で、家庭の孤立を防ぎ「安心して子どもを産み、育て、働ける奈良市」が次の世代を支え、地域の活力を守るために欠かせない基盤です。
一人ひとりの声に寄り添いながら、実感できる子育て支援を奈良市から進めていきます。
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しなと 幸一 (奈良市議会議員)













